馴染むの意味とは?
「馴染む」の読み方は「なじむ」。
以下の三つの意味を持つ言葉:
- 人に慣れて違和感がなくなる、また、物事や場所になれて親しみをもつ。
- いい感じに調和する。
- すっかり親しみを感じるようになる。
「馴染む」と「慣れる」はどう違う?
「慣れる」は幾度と経験したり、出会ったりして違和感を感じなくなるという意味があります。この言葉の示す対象は行動しているモノです。
この言葉自体にマイナスの意味もプラスの意味もなく、「克服する(overcome)」という表現に似ているといえます。
例えば:
- 新しい生活に慣れる
- 新しい規則に慣れる
- 彼の悪口に慣れる
それに対して「馴染む」は慣れて、さらに「親しみを感じる」「同じになる」というような意味があります。プラスの意味をもつ言葉。この言葉の示す対象は行動しているモノとその周りの環境です。
例えば:
- 転校生はクラスになかなか馴染んでいません。
- 革靴が足に馴染んできた
- 長年馴染んだこの土地
「馴染む」と「慣れる」の例文:
- 日本人の考え方や行動には慣れたが、そこへ入って行って、馴染むつもりはない。
- 毎日着ているので、着物に慣れてきた。
- 毎日着ていたら、着物が体に馴染んできた。
- 彼は日本の生活に慣れた。
- 彼の姿は周りの景色になじんでいる。
日常では、「馴染む」より、「慣れる」のほうがよく使われます。
馴染むの使い方や例文
「人・物事・場所などになれて親しくなる」という意味の例文:
- 昔馴染みの友人
- 馴染み深い料理
- 大学生活に馴染む
- 上京して都会に馴染む
- なかなか職場に馴染めません
「いい感じに調和する。」という意味の例文:
- この前買った野球のグローブが、ようやく馴染んできた。
- 革靴は、足に馴染むまでに時間がかかる。
- 洋服が体に馴染む。
- 部屋の雰囲気に馴染む色。
「すっかり親しみを感じるようになる」という意味の例文:
- 二十年通う馴染みの店だから安心だよ!
- 馴染みの客なので付けが利く。