「天下布武」という言葉を耳にしたことはありますか?歴史に詳しい方であれば織田信長のことを連想する人もいるかもしれません。
しかし天下布武の意味を知らない人も多いかもしれません。
今回は「天下布武」について解説していきます。
天下布武の読み方
天下布武の読み方は「てんかふぶ」となります。
織田信長が使用した印章のこと。
天下布武の意味とは
「天下布武」といえば、織田信長が自身の印章に用いた文言です。
1567年、織田信長は美濃(みの)平定の後、「天下布武」という印を使い始めました。
これは織田信長が天下統一を意識して考えた印鑑のマークのようなもの、その分に書いてあった四文字が「天下布武」ということです。
一般的に、「天下布武」は「天下を武力で平定する」というような意味で捉えられがちですが、ここの「武」は「武力」ではなくて、「七徳の武」のことです。
古代中国の古典「春秋左氏伝」には、「武の七つの目的を備えた者が天下を治めるにふさわしい」とある。
その七つの目的は
- 暴を禁じる。(暴力を禁じる)
- 戦を止める
- 大を保つ
- 功を定める(功績を成し遂げる)
- 民を安んじる(民を安心させる)
- 衆を和す(大衆を仲良くさせる)
- 財を豊かにする(経済を豊かにする)
なので、「天下布武」の本当の意味は、「天下に七徳の武を布く」という、天下泰平の世を創る決意表明だったのではないかと言われています。
天下布武の使い方・例文
天下布武の例文:
織田信長は天下布武を目指して、戦に赴いた。
まとめ
天下布武について解説しました。
織田信長が天下統一を意識して考えた印鑑のことです。意味は「天下を武力で平定する」のではなく、「天下に七徳の武を布く」という意味です。
今回は以上です。ご参考になれば幸いです。