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「配布」と「配付」の違いって何?意味や使い分けは?新社会人は要チェック!

新社会人になると、ビジネス文書に接する機会が多くなってきますよね。

そして、一般ではもちろんですが、特にビジネスの現場では、同音異義語の使い分けはとても重要です。

パソコンでビジネス文書を作る時など、一つの読みに対して複数の漢字があった時、どちらを使うのが正しいか、悩んでしまいますよね。

そんな、あなたの悩みのタネである同音異義語の中から、今回は「はいふ」を取り上げてみようと思います。

「はいふ」には「配布」と「配付」の漢字が使われる事がほとんどです。それぞれ、どのような場合にどちらの漢字を使うのが正しいのかをお伝えしたいと思います。

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配布の意味と使い方

まず「布」という字を当てる場合の「配布」です。

この「布」という字には「広く行き渡らせる」という意味があります。ですから、広く行き渡るように配るのが「配布」という事になります。

辞書では「配って広く行き渡らせること。」となっています。

例えば、街角で、通りかかる人に広告やビラなどを配るのは「配布」です。

ネット上の例で言えば、サイトの上で求める人に向けてダウンロードする文書などを用意するのは「配布」です。

 

行動の性質上、対象は不特定多数であり、目的はできるだけ広い範囲の人。

 

配付の意味と使い方

次に「付」という字を当てる場合の「配付」です。

この「付」という字には「人に手渡す」「そこまで持っていく」という意味があります。

ですから、決まった対象に配るのが「配付」という事になります。

辞書では「配って各人の手に渡すこと。」となっています。

例えば、会議などで参加者に資料を配る、学校で生徒に連絡のプリントを配るのは「配付」です。

ネット上の例で言えば、メールなどで特定の個人宛に文書などを用意するのは「配付」です。

 

行動の性質上、対象は特定の相手になります。

公用文の場合は違う?

ビジネスの現場では「配布」と「配付」の正しい使い分けが求められますが、公用文書や新聞やテレビでは事情が違ってきます。

それは、公用文書では昭和29年に法令用語として「はいふ」は「配布」、「布」のほうで制定されているからです。

そして、新聞やテレビでは、日本新聞協会によって定められた統一基準で、こちらも「はいふ」は「配布」となっています。

ただ、公用文書の場合は一部例外があります。

交付税、譲与税配付金特別会計などの特別な場合は「配付」を使用します。

ビジネスの現場ではあまり関係ないかも知れませんが、以上の事も頭に入れておくと良いかと思います。

もう1つの「はいふ」

こちらは、「配布」と「配付」に較べると使用する事が少ないもう1つの「はいふ」である「配賦」についても触れておきます。

「配布」と「配付」は公用文書や新聞などで「配布」と統一しても差し障りのない位に近い意味ですが、「配賦」は全く違います。

こちらの「配賦」は、「割り当てること」です。

例えば、「各人に負担金を配賦する」の意味は「各人に負担金を割り当てる」ですね。

その「はいふ」を「配布」または「配付」という字を割り当てると、負担金を配る、ばらまく、といった意味になってしまいます。

「配布」または「配付」を使うべき場面で、この「配賦」は絶対使わないようにご注意ください。

まとめ

「配布」と「配付」の違いについて、ご理解いただけたでしょうか。

つまり:

  • 配布は不特定対象であり、人に広く知ってもらいたい時に使う
  • 配付は特定対象であり、あらかじめ決められた相手に配り届けるときに使う。

間違ってしまうと困ってしまうパターンの一例として、

「会議資料をはいふします」

という一文で「配布」を使ってしまった場合、会議に参加する訳でもない人にまで会議資料を「広く行き渡らせる」という事態になってしまい、チェックする上司に注意を受ける事は間違いありません。

2つの「はいふ」、意味をよく理解して、間違いのないように書類を作成するよう心がけましょう!

 

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