あなたは、革製品がお好きですか?
靴やバッグ、お財布などの小物に至るまで、革製品は巷にあふれています。
その革製品にも、本革と呼ばれる天然皮革、合皮と呼ばれる合成皮革と人工皮革があります。
その、本革と合皮の違いと見分け方、ご存知ですか?
品質表示のタグを見れば分かるのですが、いただきものなどでその方法で確認できない場合もありますよね。
今回は、その本革と合皮の違いと見分け方、そして特徴と長所・短所を中心にまとめてみましたので、ご参考になれば幸いです。
本革とは?
本革を調べると、牛革、羊革などの合成した革でない動物の革は本革(天然皮革)と言います。
天然のものなので、高価なのが、第一の特徴ですね。
本革のバッグや靴、お財布は、新卒でまだお給料がそんなにない場合、なかなか手を出しづらいのではないでしょうか。
靴なら、バッグやお財布より手に入れやすい感じはありますね。
合皮とは?
合皮を辞書で調べると、
合皮は合成皮革(ごうせいひかく)と人工皮革(じんこうひかく)に分けられる。
合成皮革は、天然の布地を基材とし、合成樹脂を塗布したものである。
人工皮革は、マイクロファイバーの布地(通常不織布)に合成樹脂を含浸させたものを、そのまま使うか、それを基材とし合成樹脂を塗布したものである。
とあります。
こちらは、物によるのですが、基本的に本革と較べると安価で、手に入れやすいのが特徴です。
本革と合皮の見分け方
本革と合皮、パッと見では、どちらか見分けられない事がほとんどではないかと思います。
特に、慣れていない方には難しいです。
見分けるポイントはいくつかありますので、分かりやすく表にまとめてみました。
本革と合皮を見分けるポイント
本革 | 合皮 | |
表面 | 毛穴がある | 毛穴がない |
匂い | 動物的な匂いがある | ビニールっぽい匂いあるいは無臭 |
断面 | 毛羽立っている | 毛羽立ちがない 断面に布が見える事もある |
手のひらを数秒当てた時 | しっとりとする | 手の水分が弾かれて浮かぶ |
折り曲げた時 | 毛穴などの模様が浮かぶ | 表面の模様が伸びる |
爪で傷をつけた時 | 傷がつき、しばらく残る | 傷があまりつかず、すぐに消える |
数年経った物の外見 | ひび割れがない | ひび割れがある |
燃やした時 | 耐熱性が高く燃えにくい | 表面加工が溶け、布地が燃える |
見分け方のポイントとしてご紹介はしましたが、
- 折り曲げる
- 爪で傷をつける
- 燃やす
これらは、お店では絶対行なわないでくださいね。買い取りを要求される可能性が高いです。
特に、燃やす、は論外です。参考までに挙げた見分け方だという事をご理解ください。
最もオススメな見分け方は、
- 匂いをかぐ
です。
本革製品を持っている方なら、あらかじめその匂いを知っておけば、本革製品と合皮製品のかぎ分けは容易だと思います。
商品の見分けをする場合でも、匂いをかぐという方法なら、商品に傷をつける事はなく、店員さんも安心ですからね。
本革と合皮の特徴・長所と短所
本革と合皮、パッと見同じように見えても、それぞれに違った特徴があり、それぞれに長所と短所があります。
こちらも、わかりやすく表にまとめましたので、ご覧ください。
本革と合皮の特徴・長所と短所
長所 | 短所 | |
本革 | 耐久性が高く長く使える | 雨など水濡れに弱い |
経年変化で味が出る | 手入れが必要 | |
通気性が良い | 重い | |
傷が付きやすい | 高価 | |
合皮 | 雨など水濡れに強い | 3年ほどで寿命が来る |
手入れが不要 | 経年劣化でひび割れる | |
軽い | 通気性が悪い | |
安価 | 傷が付きにくい |
まとめ
本革と合皮についての記事、楽しんでいただけたでしょうか。
本革と合皮は、特徴の中の長所と短所がちょうど入れ替わっている感じなのが、まとめていて面白かったです。
本革と合皮、どちらを買うか迷っている方は、この表の長所と短所をよくチェックして、ご自分のニーズやご自分の性格に合ったほうを選んでみてくださいね。