あなたは学生ですか?それとも社会人ですか?学校でも職場でも日常でも、
「それって○○以下じゃない?」
とか、
「○○未満は駄目だって!」
のように、「以下」と「未満」は、それぞれよく使われている言葉ですよね。
でも、その2つの違い、はっきりと理解していますか?
日常会話なら良いのですが、学校のテストで、あるいは職場で使う資料などで「以下」と「未満」の意味を取り違えてしまっては大変です。
理解していない、というあなた、この記事をチェックして、この機会にしっかり覚えてしまいましょう。
「以下」の意味とは?
まず、「以下」ですが、辞書によると、
③代表となるものを含んで、それに関連するすべてのもの。
とあります。
「未満」の意味とは?
次に、「未満」ですが、辞書によると、
とあります。
対象を含むのは「以下」?「未満」?
辞書を調べた結果から、
例えば、年齢制限についての注意書きがあるとしますと、
「18歳以下は入場禁止」
とされている場合は、18歳を含む年齢の人は入場禁止という意味で、
「18歳未満は入場禁止」
とされている場合は、18歳に達していない年齢の人は入場禁止で、18歳の人は入場できる、という意味になります。
遊園地などの身長制限についての注意書きの場合ですと、
「130センチメートル以下は乗れません」
とされている場合は、130センチメートルに達していれば乗れますが、
「130センチメートル未満は乗れません」
とされている場合は、129センチメートルまでの人は乗れない、という事になります。
覚えにくい、という場合は、「未満」という熟語の意味を考えてみましょう。
例外的な使い方について
「以下」は対象を含む言葉、「未満」は対象を含まない言葉、と、前の項で解説しましたが、例外的な使い方をする場合もあります。
例文をいくつか挙げてみます。例文がどれもネガティブなものになって申し訳ありません。
① こんな事も理解出来ないなんて、あなたは小学生以下ね。
こんな事も理解出来ない事について、小学生未満と同じだ、という意味。
② そんな非道な行為をするなんて、動物以下だ。
非道な行為について、動物にも満たない、という意味。
③ これしか仕上がらなかったのは、想定以下だった。
仕上がった量が、想定していた量に至っていないという意味。
これらで使われている「以下」はどれも、「対象を含まない」、「対象に達していない」事を表しています。
会話や文章の中で以上のような「以下」の使い方をする時は、この「以下」は「未満」なのだと判断しておきましょう。
まとめ
「以下」と「未満」について説明させていただきました。
「未だ満たしていない=未満」、「満たしている=含んでいる=以下」という風に覚えても、最後の項に書いた例外的な使い方をするパターンもあるので、ややこしく思われたかもしれません。
ですが、例外的な使い方はあくまで例外です。
基本をしっかり抑えておけば、悩むことはありません。
対象を含むのが「以下」なのか「未満」なのか、間違いのないように頭に刻み込むように覚えておきましょう。