あなたは、ワニがお好きですか?
生き物として好きだとか、ワニ革の製品が好きだとか、好きという意味にも色々ありますが、あなたの「好き」はどちらでしょうか?
日本で「ワニ」というと「ワニ」の一言なのですが、ワニは生物学的に、クロコダイル科、アリゲーター科、ガビアル科の3科に分かれ、そのうちでも「クロコダイル」と「アリゲーター」の数が多く、海外では「クロコダイル」または「アリゲーター」と分けて呼ばれます。
この「クロコダイル」と「アリゲーター」について、あなたはどの位ご存知ですか?
今回、「クロコダイル」と「アリゲーター」の特徴や違い、そして革製品としての価値についてお伝えしたいと思います。
「クロコダイル」の意味とは?
クロコダイルを辞書で調べると、
ワニ目クロコダイル科の爬虫類 (はちゅうるい) の総称。口を閉じても下あごの大きな第4歯が見える。熱帯にすみ、水辺に近づいた動物を襲う。ナイルワニ・イリエワニなど。
とあります。
性質は凶暴かつ獰猛で、肉食です。時々、海外ニュースなどで
「人食いワニに襲われて死亡」
などと流れたことがありますが、この「人食いワニ」、クロコダイルの事だと思ってほぼ間違いありません。
このクロコダイル科のイリエワニ、なんと日本でも目撃情報があるのですよ。
八丈島や西表島での話なので、パニック映画のように、街なかで出くわす、なんて事はありませんが。
「アリゲーター」の意味とは?
アリゲーターを辞書で調べると、
ワニ目アリゲーター科の爬虫 (はちゅう) 類の総称。長い口の先端は丸みを帯びる。口を閉じたときに下あごの第4歯が隠れ、腹面の各鱗板 (りんばん) に小孔がない。ミシシッピーワニ・クロカイマンなど7種がある。
とあります。
性質は、クロコダイルに較べると穏やかで温和だそうです。それでも十分怖いですけれども。
体も、クロコダイルよりやや小ぶりです。
「クロコダイル」と「アリゲーター」の違いは?
ここで、クロコダイルとアリゲーターの主な特徴と違いを表にまとめてみました。
クロコダイルとアリゲーターの特徴と違い
クロコダイル | アリゲーター | |
分類 | ワニ目クロコダイル科 | ワニ目アリゲーター科 |
生息地 | 南北アメリカ・アフリカ・オーストラリア・ユーラシア大陸南部・インドネシア等 | 南北アメリカ・中国 |
性質 | 獰猛 | どちらかというと温和 |
口の形 | 口先がV字型
口を閉じている時でも歯が見える |
口先がU字型
口を閉じていると歯が見えない |
歩き方 | 腹部を地面に付けずに歩く | 腹部を地面に付けて歩く |
その他の特徴 | ウロコで熱を感知するので皮膚の温度変化に敏感 | ウロコで熱を完治できず温度変化による火傷や凍傷に弱い |
獰猛なクロコダイルの方が、アリゲーターより広い地域に生息しているなんて、ちょっと怖くなってしまいますね。
歩き方も違いがありますが、腹部を地面に付けずに歩くクロコダイルの方が、移動速度が早いのです。
ますます怖くなってしまいます。
「クロコダイル」と「アリゲーター」、革製品としてどちらが高級?
生物としてのクロコダイルとアリゲーターの特徴の次は、革製品としてのクロコダイルとアリゲーターについてのお話です。
ワニ革製品の製作には高い技術が求められるため、どちらも高価なのですが、より高価なのはどちらかと言うと、クロコダイルの方が高価です。
ワニ革製品の種類は、
- クロコダイル科イリエワニ
- クロコダイル科シャムワニ
- クロコダイル科ナイルワニ
- クロコダイル科ニューギニアワニ
- アリゲーター科ミシシッピーワニ
- アリゲーター科メガネカイマン
- アリゲーター科パナマメガネカイマン
この中で最も高級なのが、クロコダイル科イリエワニから取れるスモールクロコダイルです。
まとめ
クロコダイルとアリゲーターの特徴や違い、革製品としての価値、いかがだったでしょうか。
ワニ革製品は高級ですが、一生モノになります。
頑張ってお金を貯めて、1つ位持っておきたい、憧れですね!