片鱗の読み方は？
片鱗の読み方はへんりん
片鱗の意味とは？
「片鱗（へんりん）」とは、全体の一部分だけを見て、全体の傾向や本質を推し量ることができるような、わずかな手がかりや証拠を指します。
つまり、全体像を把握するには十分ではないが、全体像を想像させるような些細なものを言います。
例えば、ある人の性格や才能などの全体像を、その人の一言一行や一つの行動など、一部分だけから推し量ることができる場合に、その一部分を「片鱗」と呼ぶことがあります。
また、「片鱗」は、それ自体がある程度の意味や価値を持っていることもあります。
例えば、芸術家の作品の中から、その芸術家の才能や感性をうかがい知ることができるような、作品の一部分を「片鱗」と表現することがあります。
片鱗の使い方や例文！
「片鱗」は、主に書き言葉で用いられる表現ですが、例文をいくつか挙げます。
- 彼女の演技には、彼女の才能を象徴する「片鱗」が見え隠れしている。
- あの短い会話で、彼の人柄の「片鱗」が見えた気がする。
- この曲は、彼女の音楽的なセンスを感じさせる「片鱗」がある。
- あのプレゼンテーションには、彼の専門知識を示す「片鱗」があった。
- その小説の中には、作家の哲学的な思考を反映する「片鱗」がある。
これらの例文では、「片鱗」という言葉が、作品や行動の中から、それを創り出した人の才能や人柄、思考過程などをうかがい知ることができるような、わずかな手がかりを表しています。
また、「片鱗」は、それ自体がある程度の意味や価値を持っていることがわかります。
片鱗の類義語
「片鱗」の類義語としては、以下のようなものがあります。
- 一端（いったん）：全体像を知るための手掛かりとなる、一部分や一時的な状況を指します。
- 風采（ふうさい）：人物や物事の様子や様相を表し、外見や雰囲気からその全体像を想像させる言葉です。
- 余韻（よいん）：ある出来事や経験によって残される感情やイメージのことで、全体像を推し量る手がかりになることがあります。
- 片鱗披露（へんりんひろう）：「片鱗」と同じく、全体像を示唆するわずかな手がかりを表す言葉ですが、こちらは意図的にそれを披露することを意味します。
これらの言葉は、どれも全体像を理解するためのわずかな手がかりを示す言葉であり、微妙にニュアンスが異なる場合があります。
しかし、全体像を想像させるような些細なものを表していると言えます。
